Rep Factory(レップファクトリー)

レオパ用語集

ヒョウモントカゲモドキ(レオパ)を取り扱うショップやブリーダー・マニアの間では聞きなれない言葉や専門用語がしばしば使われます。
このページでは、餌、飼育環境、体の特徴、モルフや表現、変異、遺伝、繁殖などなど、ヒョウモントカゲモドキ(レオパ)にかかわる言葉や専門用語についてわかりやすく説明しています。
ヒョウモントカゲモドキ(レオパ)の楽しい飼育ライフのためにご活用ください!

アルビノ(albino)

黒色色素の生成が抑えられた色彩変異のこと
ヒョウモントカゲモドキのアルビノには、作出したブリーバーにより「トレンパーアルビノ(テキサスアルビノ)」、「ベルアルビノ(フロリダアルビノ)」、「レインウォーターアルビノ(ラスベガスアルビノ)」の3系統があります。
単に「アルビノ」と表記されているものは「トレンパーアルビノ」を指すことが多いです。
「トレンパーアルビノ(テキサスアルビノ)」、「ベルアルビノ(フロリダアルビノ)」、「レインウォーターアルビノ(ラスベガスアルビノ)」に互換性はありません。

イエコ

ヨーロッパイエコオロギのこと
昆虫食の爬虫類や両生類の生餌として用いられます。フタホシコオロギと比べて丈夫でキープがしやすいという特徴がありますが、動きが速いため捕獲が難しいという難点もあります。

インキュベーター

孵卵器(ふらんき)のことを「インキュベーター」と呼びます。
最適な孵化温度を保つことにより爬虫類の卵を人工孵化させる器械です。
機種によって、温度だけでなく湿度の管理ができるものがあります。
爬虫類専用孵卵器としては、「レプタイルMAX60ジュラゴンRX MX-R60」や「レプタイルプロ90 Rcom PX-R90」といった機種がよく知られていますが、ブリーダーの間では、三菱電機の「クールインキュベーター(CN-40A・CN-25C)」が一番人気です。

エメリン

エメラルド+タンジェリンの略
背中にエメラルド(黄緑色)の発色があり、加えてタンジェリンの発色(オレンジ色)も見られるものをエメリンと呼びます。

温度依存性決定(TSD)

ヒョウモントカゲモドキは、孵卵時の温度で性別が決定します。このことを「温度依存性決定(TSD)」と呼びます。
理論上は、次のようになります。
28℃以下、または34℃以上の場合、ほとんどがメス
29.5℃~30.5℃の場合、オスとメスが半々
32℃~33℃の場合、ほとんどがオス

温度勾配(おんどこうばい)

ヒョウモントカゲモドキをはじめとする爬虫類(変温動物)を飼育する場合、生体が自らの意思で体温をコントロールできる飼育環境が必要です。
そのため、飼育ケージ内に温度が低めの場所と高めの場所を用意し、生体に好みの温度域を選択できるようにしてあげます。
このように、ケージ内に、温度の低い場所と高い場所を設けることを「温度勾配を作る(温度勾配をつける)」と言います。

ガットローディング

コオロギやデュビア、ミルワームどの「餌となる生体」に高栄養価の餌を与え、これを餌として食べる生体に与えることにより間接的に必要な栄養を補給することを「ガットローディング」と呼びます。

カルシウムパウダー

ヒョウモントカゲモドキをはじめとする爬虫類の骨格形成に必要不可欠なカルシウムを補給するために餌にふりかけて与えるための粉のことです。
商品によっては、ビタミンD3などカルシウム以外の成分が含まれているものがあるので用途に応じて使用します。
同様の商品で、飲み水に混ぜてカルシウムを補給させるタリキッドタイプの商品もあります。

キャロットテール

ヒョウモントカゲモドキの尻尾が広範囲にオレンジ色に発色し、人参のように見える個体のことを「キャロットテール」と呼びます。

キャロットヘッド

ヒョウモントカゲモドキの頭部に黒いスポットがないものを「ボールドヘッド」と呼び、「ボールドヘッド」でオレンジ色の発色があるものを「キャロットヘッド」と呼びます。

強制給餌

拒食している生体の口を開かせ強制的に餌を押し込む、または注射器などを利用し流し込むことを「強制給餌」と言います。

拒食(きょしょく)

飼育している生体が餌を食べなくなること
環境の変化、ケガや体調不良、脱皮前、脱皮中、好みでない餌、飼育環境の温度や湿度が適切でない、ストレスなど原因は様々です。
ある種の餌に飽きた場合にもその種の餌を食べなくなることがあります。
拒食とは言えませんが、ヒョウモントカゲモドキの場合、ハニーワームなどの嗜好性の高い餌を与えると、ハニーワーム以外の餌を全く受け付けなくなることがあります。

クーリング

ヒョウモントカゲモドキの発情をうながすために冬季の温度が下がった状態を疑似的に体験させることを「クーリング」または「低温処理」と呼びます。
「クーリング」は、しっかりと栄養(脂肪)を蓄えた成熟した個体に対し次の手順で行います。(クーリング中でも水は切らさずに与えるようにしてください。)
1.1週間ほど餌をストップします。
2.餌をストップしている間に糞をチェックし、最後に与えたエサが消化されたことを確認する。
3.2週間ほどかけて、飼育温度を徐々に下げていき、最終的に約18℃まで下げる。
4.この状態を約1か月間たもつ
5.2週間ほどかけて、飼育温度を徐々に上げていき、元の飼育温度に戻す。

クロアカルサック

ヒョウモントカゲモドキのオスの総排出口より尾側に見られる2つ並んだふくらみのこと
メスの中にもふくらんだ個体がいるが、オスのように2つのふくらみが現れることはありません。
「クロアカルサック」には、オスの生殖器であるヘミペニスが収納されています。

再生尾(さいせいび)

ヒョウモントカゲモドキは、危険を感じたときに自ら尾を切断し、相手の注意を逸らします。
切断した後に生えてくる尾を「再生尾」と呼びます。
「再生尾」は生まれながらの尾と異なり粒状の鱗がありません。また、長さは短くなり先端が丸くなります。
再生尾の模様は、生まれながらの模様が再現されることはなく、異なった模様になります。

シービー(CB)(Captive Breed・Captive Bredの略)

「CB(シービー)」、時には単に「キャプティブ」と言うこともあります。
CB(シービー)とは、飼育下繁殖で生まれた個体のことを指す言葉です。
ちなみに、親が現地採取の野生個体(WC:Wild Caught)の場合でも飼育下繁殖で生まれた個体はCB(Captive Breed)と言います。
現地採取の野生個体(WC:Wild Caught)と比較して、飼育環境に順応しやすい、人工フードに餌付きやすい、感染症や寄生虫のリスクが少ないといった特徴があります。

趾下薄板(しかはくばん)

一般のヤモリ類には、指の裏側に「趾下薄板(しかはくばん)」という非常に細かい毛で構成された毛が密集した器官があるため、ツルツルした壁やガラスの垂直面に張り付いて移動することが出来ますが、ヒョウモントカゲモドキにはこれがないため垂直面に張り付くことができません。
何かの上に登るときには、爪を引っかけてよじ登ります。

自切(じせつ)

ヒョウモントカゲモドキは、危険を感じたときに自ら尾を切断し、相手が切れた尾に気を取られている間に安全なところに逃げます。
このように、自らの尾を切断することを「自切」と呼びます。

前肛孔(ぜんこうこう)

ヒョウモントカゲモドキのオスに見られる総排出口の前にあるへの字型(逆V字型)に並んだ鱗の列のこと。
成熟すると確認しやすくなるため雌雄判別の手掛かりとなりますが、個体によっては明確に表れないものもいます。

選別交配

表現型の特徴が強く表れた個体を選別し、それらを交配させ、生まれた子の中から特徴が強く表れた子を選別し交配させるという作業を繰り返すことでより特徴が強く表れた個体を作り出すこと。
もっとも古い品種であるハイイエローが、野生個体をもとにした繁殖個体の中から黄色の体色が強く表れた個体を選別交配してつくられたことはよく知られています。

総排泄孔(そうはいせつこう)

排泄物(糞尿)の出口となるほか、交尾時には、オスはここから生殖器であるヘミペニスを出し、メスはここで受け入れます。
また、メスは産卵の際、ここから卵を産みます。

ダスティング

ヒョウモントカゲモドキをはじめとする爬虫類に昆虫などの餌を与える際、カルシウムパウダーや各種サプリメントをふりかけて与えることを「ダスティング」と言います。

脱皮(だっぴ)

脱皮とは文字どおり、皮を脱ぐことです。
ヒョウモントカゲモドキの場合、成長にともない脱皮を繰り返します。脱皮前には体表が白っぽくなり、その下に新しい皮膚が作られています。脱皮した時の皮は自分で食べてしまいます。
脱皮前の体表が白っぽい時期に、食欲が落ちることがあります。

タンジェリン

ヒョウモントカゲの体表に現れるオレンジ色の表現(発色)のこと
ハイポメラニスティック(ハイポ)に加えタンジェリンの表現(発色)があるモルフを「ハイポタンジェリン(略してハイタン)」と呼びます。

ハイポメラニスティック

黒色色素が減少した突然変異個体のこと
「ハイポ」と略して使われることが多い。
一般的にヒョウモントカゲモドキの胴体部分(背中)にある黒いスポットの数が10個以下の個体を、ハイポメラニスティック(ハイポ)と呼びます。
また、胴体部分(背中)に黒いスポットがないものを「スーパーハイポ」と呼びます。
なお、「ハイポ」、「スーパーハイポ」ともに、頭や尾の黒いスポットについては考慮しないとされています。ちなみに、頭部に黒いスポットがないものを「ボールドヘッド」と呼びます。

ハロウィンマスク

ヒョウモントカゲモドキの頭部の模様が、人の顔のように見えるものを「ハロウィンマスク」と呼びます。

メラニスティック

黒色色素が増した状態のことを「メラニスティック」と言います。
「ダーク」や「ブラック」と言うこともあります。
ヒョウモントカゲモドキの「メラニスティック」というモルフは、選別交配によって作り出されます。

モルフ

モルフとは、ヒョウモントカゲモドキの表現型のことを言います。
ヒョウモントカゲモドキは、「色彩」、「模様」、「目」、「大きさ」といった特徴的な表現型がきちんと次世代に遺伝するものに品種名が付けられていますが、この品種のことを「モルフ」と言う使い方もあります。
「色彩」、「模様」、「目」、「大きさ」といった表現型のうち、一つだけ特徴的な表現型が現れたモルフを「単一モルフ(シングルモルフ)」と呼び、複数の特徴的な表現型が現れたモルフを「複合モルフ(コンボモルフ)」と言います。

リューシスティック

白化を意味し、ヒョウモントカゲモドキの体表が純白に色変わりした状態のことを言います。アルビノではないので目は赤くなりません。
ヒョウモントカゲモドキの「マーフィーパターンレス」というモルフのことを「リューシスティック」と呼ぶことがありますが、「マーフィーパターンレス」は、体表が純白に色変わりしたモルフではありません。

腋下ポケット

ヒョウモントカゲモドキの前足の腋の下にある窪みのこと
何のためのものなのかは不明
栄養過多の個体は、通常は尾に蓄える脂肪を腋下に蓄えることがあり「腋下ポケット」付近にコブのような脂肪の塊ができることがあります。

共優性遺伝(コドミナント)

共優性遺伝(コドミナント)は、ヒョウモントカゲモドキの遺伝形態の一つで、共優性遺伝のモルフ同士を交配すると、親とは外見の違う「スーパー体」と呼ばれる個体が25パーセントの確率で誕生します。

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