レオパの飼い方
爬虫類の中でも飼いやすさナンバーワンのヒョウモントカゲモドキ。可愛すぎるヤモリの仲間として世界中で飼育され、さまざまな品種(モルフ)が作り出されています。
飼育下繁殖が進み、最もペット化が進んだ爬虫類と言われていますが、上手に飼育するためには知っておくべきことがいくつかあります。
このページでは、はじめてヒョウモントカゲモドキの飼育を開始される方にもわかりやすく飼い方の基本をまとめていますのでご活用ください。
なお、ヒョウモントカゲモドキに関する基本的な用語に関しては、次のページで説明していますので、わからない用語が出てきた際にご参照ください。
⇒ レオパ用語集
ヒョウモントカゲモドキの名前について
野生個体には、黄色の体色に細かな黒い斑点が見られます。これがヒョウの模様に見えるためヒョウモントカゲモドキと名付けられています。
英語の「Leopard Gecko(レオパードゲッコー)」も同じ意味で、「レオパードゲッコー」を略して「レオパ」と呼ばれることもあります。
習性について
ヒョウモントカゲモドキは、インド、アフガニスタン、パキスタンなどの乾燥した地域に生息する地表性のヤモリです。日本のヤモリのようにガラスに張り付いて登るようなことはできません。
夜行性で、昆虫を主食として生活しています。
体の特徴について
ヒョウモントカゲモドキは、全長が20~30cmあり、太い尾に栄養を蓄えることが出来ます。体表は細かなウロコと大きめの粒状のウロコで覆われ、成長に伴い脱皮します。
尾は、危険を感じたときに自分の意志で切断(自切)することでき、切れた尾で敵の注意を引いている間に安全なところに逃げます。切れた尾は、しばらくすると再生(再生尾)しますが先端が丸みを帯び完全に元の色と形が再生されるわけではありません。
再生尾になったからと言って、健康上の問題はなく、繁殖にも支障はありません。
また、危険を感じたときには、尾を立てて口を大きく開き「ギャッ」とか「シャー」という音(声)を発することがあります。
指の裏側に「趾下薄板(しかはくばん)」を持っていないため、カベチョロと言われるヤモリのようにツルツルした面に張り付くことはできません。
単独飼育が基本
ヒョウモントカゲモドキは単独飼育が基本です。
オス同士を同居させると、ケンカするので厳禁です。
オスとメスのペア、オス1匹と複数のメスについては同居できますがエサを均一に与えるのが難しくなったり、エサをめぐって小競り合いをすることがあるのでオススメできません。
飼育温度について
ヒョウモントカゲモドキは、日本固有の生き物ではないため飼育するためには環境を整えてあげる必要があります。その中で特に気を付けなければならないのが温度です。
18℃以上であれば飼育は可能ですが、状態よく飼育するためには、25~30℃前後に保ってあげましょう。
ヒョウモントカゲモドキは、高めの温度で飼育すると発色が良くなる傾向がありますので、発色良くキープするためには28~30℃前後に保つようにするとよいでしょう。
当店では、やや高めの温度(28~30℃)で管理しています。
温度をキープするためには、主にケージの底に敷くパネルヒーター(シートヒーター)を用います。底面の3分の1くらいが温まるように敷くことにより、温度の高い部分と低い部分が出来るように温度勾配を作り、ヒョウモントカゲモドキが好きな温度のところに移動できるようにしてあげましょう。
ケージ内の湿度について
ケージ内の湿度については40%〜60%を維持しますが、ウェットシェルターを使う場合それほど気にする必要はありません。
当店では、素焼きのウェットシェルターを使用しています。
照明について
爬虫類の飼育と言えば、紫外線ライトの使用が一般的ですが、ヒョウモントカゲモドキは夜行性のため照明は不要です。
飼育するために必要なもの
ヒョウモントカゲモドキを飼うために最低限必要なものは、次のとおりです。
(当店では、シンプル飼育を心がけていますので基本的にここにあげたもののみで飼育しています。)
・ケージ
・床材
・ウェットシェルター
・エサ皿&水入れ(ウェットシェルターで兼用可)
・ピンセット
・保温器具(パネルヒーター)
・温度計(湿度計)
・エサ(昆虫・人工飼料)
・サプリメント(カルシウムやビタミンなど ※人工飼料だけを使用する場合は不要)
それぞれの詳細については下記ページで説明していますのでご参照ください。
⇒ ヒョウモントカゲモドキを飼うために必要なもの
飼育用品のセッティング
ヒョウモントカゲモドキの飼育環境を作るための飼育用品の基本的なセッティング例については下記ページで説明していますのでご参照ください。
⇒ ヒョウモントカゲモドキの飼育用品のセッティング
日常のお世話
ヒョウモントカゲモドキの日常のお世話については下記ページで説明していますのでご参照ください。
⇒ ヒョウモントカゲモドキの日常のお世話